FC2ブログ

佐礼谷窯のカップ と go to 愛媛 (2)

 14,2023 09:45

佐礼谷窯のお気に入りmy cup。
一目惚れした🤩

毎朝ミルクコーヒー(ブラックは飲めません)
を飲むのに、これがピッタリ。
陶芸家である叔父、清家久氏のつくったこのカップや、
毎日の食事で使っている食器の殆どは、
叔父の佐礼谷窯(されだにがま)
のものです。

昨年まで年2回行われていた佐礼谷窯の窯開き展の
展示DMを、ここ10年程ずっと制作させて貰ってもいます。

そんな佐礼谷窯へ、
先週行ってまいりました。
佐礼谷窯は、
愛媛県松山市から車で45分程の、
伊予市中山町佐礼谷という場所にあります。













叔父、清家久が叔母と二人三脚でやってきた
この佐礼谷窯を開いたのは33年前のことです。

33年という年月の年輪が、
佐礼谷窯の至るところに刻まれているようで、
二人の紡いできた作陶の日々の深さを
感じずにはいられなかった私です。

自閉症であった息子を8歳で亡くし、そのことが
きっかけで叔父は陶芸の道へ入りました。
会社勤めを辞め修行期間を経て、
開窯後は、年2回の窯開き展を行うことで
33年間生計を立ててきたことは
感嘆の思いであり、そして、
何ら特別なものを目指さず、
日々の暮らしの中で、その人と
共にずっと生きていけるような、
生活に根ざした素朴で、あたたかい器たちを
つくり続けていることが
本当に、何より素敵だ!!と思っており、
大好きなのであります。





工房のとなりの母屋で、
叔母が拵えてくれたお昼ごはんを三人で食べながら、
「たとえ息がなくなっても、
魂は生き続けるよ」
と話す叔父の後ろには、
自分の骨壷が置いてありました。

死期がせまりつつあることが
分かっていて、
そのことと向き合ってきたこの二年間なのだろうと思うと、
果たして自分がその立場であったなら、
どんな心境になるだろうと思い、
心で泣きました。

地獄を見てたきた叔父でないと、
言えないことばだと、感じます。

ここでこうして文にすると非常に重いことですが、
この母屋での三人で過ごした僅かなひとときは、
深くて
優しく、あったかくて、
お昼ごはんが
美味しくて 美味しくて
一生忘れない。


おととい、
とうとう叔父が入院したとの連絡がありました。
緩和ケアのため。
ギリギリまで、踏ん張って
工房に通っていた叔父。

点滴打って栄養補給できて
痛みが緩和して、
もう一度‼︎工房に行けますように。
念を送ってるから‼️
叔父ちゃん!!




Latest Posts